「ツムラ五苓散が販売終了した」という情報は、どの製品を指すかによって答えが変わります。
ツムラが製造終了日を公表しているのは、一般用医薬品の「ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒」、つまり商品名に「A」が付かない製品です。
製造終了日は2022年2月で、すでに新たな製造は終わっています。
一方、一般用の「ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒A」や、医療機関で処方される「ツムラ五苓散エキス顆粒(医療用)」は別の製品です。
旧品の在庫が残っている場合や、医療用の供給状況によっては、店頭で見つからないこともあります。
製品名・包装・医薬品区分を順に確認すれば、「五苓散全体がなくなった」と誤解せずに、次に取るべき行動を判断できます。
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販売終了したのは「Aなし」の一般用製品
ツムラが公表している製造終了品情報では、「ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒」の製造終了日は2022年2月です。
ここで大切なのは、名称に「A」が付かない一般用製品が対象であり、ツムラの五苓散という処方や、医療用製品すべてが一斉に終了したという意味ではないことです。
公式に確認できる対象製品
製造終了となった製品は、一般用医薬品の第2類医薬品として販売されていた「ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒」です。
製造終了品の案内では、10包・48包の規格と、それぞれのJANコードが掲載されています。
手元の旧品や通販の商品ページを確認する場合は、商品名だけでなく、パッケージの「A」の有無や規格も照らし合わせてください。
製造終了とは、新たに製品を製造しないという情報です。
すでに出荷された商品がすぐにすべて回収されたり、同じ日に小売店から一斉に消えたりすることを意味するものではありません。
販売店や流通業者に残った在庫が販売されることはありますが、在庫がなくなれば通常の補充は期待できません。
| 表示・区分 | 確認できる状況 | 買うときの見方 |
|---|---|---|
| ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒(Aなし) | 2022年2月に製造終了 | 旧在庫かどうか、使用期限を確認 |
| ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒A | Aなしとは別製品 | 現在の販売・在庫と添付文書を確認 |
| ツムラ五苓散エキス顆粒(医療用) | 医療用医薬品として別に存在 | 処方や薬局での取り扱いを確認 |
「販売終了」と「在庫切れ」は同じではない
製造終了後も、店舗や通販サイトが旧品を在庫として販売している場合があります。
そのため、ある販売ページに「在庫あり」と表示されていても、製造が再開したとは限りません。
反対に、店舗で見当たらないだけで、A付き製品や医療用まで終了したとは判断できません。
通販サイトでは、旧品の商品ページが検索結果に残っていたり、商品名の一部だけが表示されていたりします。
購入前に、商品名の末尾まで確認し、「A」の有無、医薬品区分、容量、使用期限を見てください。
ページのタイトルと、実際に届く商品のパッケージ表示が一致しているかも確認が必要です。
市販用「A付き」とAなしを混同しない
ツムラの一般用五苓散には、「Aなし」の旧製品と、「A」が付く製品があります。
商品名がよく似ているため、「五苓散」という部分だけを見て同じものと考えると、製造終了情報や成分量を取り違えるおそれがあります。
「A」は優劣や効き目の強さを示す記号ではない
「A」という文字だけから、より強い、弱い、効き目がよいといった評価はできません。
製品名にAが付くかどうかは、製品を特定するための情報として扱い、実際の成分・用法・効能はその製品の表示や添付文書で確認します。
旧Aなし製品の公式情報では、本品2包(5.0g)中に五苓散エキス1.4gを含み、原料となる生薬としてタクシャ、ソウジュツ、チョレイ、ブクリョウ、ケイヒが記載されています。
ただし、この情報はAなし製品のものです。
A付き製品の含有量や用法を、旧品の表示から推測してはいけません。
また、旧Aなし製品のエキス量と、医療用製品のエキス量を単純に比べて「何倍強い」と考えることも適切ではありません。
製品ごとに、1日量、原料生薬の量、エキスの規格、用法が異なります。
数値だけで同じ服用量に換算したり、手元の薬を増減したりせず、現在購入する製品の説明書に従ってください。
A付き製品を選ぶときの確認項目
A付き製品を検討する場合は、まず正式な商品名が「ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒A」かを確認します。
そのうえで、箱に記載された効能・効果、年齢ごとの用法・用量、服用回数、使用期限を確認してください。
通販で購入するときも、検索一覧の説明ではなく、販売ページの商品画像と届いた箱の表示を優先します。
旧Aなしを長く使っていた人が、A付きに切り替える場合も、以前と同じ包数・回数でよいとは限りません。
名前が似ていても別の製品として扱い、添付文書を読み直すのが基本です。
持病の治療中、妊娠中または妊娠の可能性がある場合、ほかの薬を服用中の場合は、購入時に薬剤師や登録販売者へ相談してください。
医療用のツムラ五苓散は市販品と別扱い
「ツムラ五苓散」と検索すると、一般用医薬品のほか、医療機関で処方される「ツムラ五苓散エキス顆粒(医療用)」も表示されます。
名称に共通して「五苓散」が入っていても、購入方法、用法、効能の記載、処方判断は同じではありません。
医療用は処方・診療の枠組みで使う薬
医療用製品の基本情報では、通常、成人1日7.5gを2〜3回に分け、食前または食間に服用する用法が示されています。
ただし、これは医療用製品の情報であり、市販品にそのまま当てはめる用量ではありません。
年齢、体重、症状などにより医師が調整することもあります。
医療用の効能には、浮腫、ネフローゼ、急性胃腸カタル、下痢、悪心、嘔吐、めまい、頭痛、二日酔、暑気あたりなどが記載されています。
市販薬とは効能・効果の表記や対象となる状況が異なるため、「医療用の説明に載っている症状だから、市販品でも同じように使える」とは限りません。
医療用製品の掲載情報があることと、近くの医療機関や薬局に常に在庫があることも別の話です。
過去には限定出荷に関する情報が掲載された時期もあります。
必要な人は、自己判断で市販品へ置き換える前に、処方元の医療機関または薬局へ現在の取り扱いを確認してください。
処方薬を市販品で置き換えない
医療用の薬を服用していた人が、同じ「五苓散」という名前を理由に市販品へ切り替えると、1日量や製品の条件が変わる可能性があります。
処方薬の残りを市販品と併用する、服用回数を自己判断で増やす、以前の処方内容を別の人に当てはめるといった使い方は避けてください。
処方を受けている人は、薬袋やお薬手帳で正式な製品名と用量を確かめ、処方元に相談します。
薬局へ問い合わせる際は、「五苓散があるか」だけでなく、「ツムラ五苓散エキス顆粒(医療用)の取り扱いと現在の供給状況を確認したい」と伝えると、一般用製品との取り違えを減らせます。
五苓散を探すときの確認手順
店頭で見つからないときは、販売終了かどうかを検索結果だけで判断せず、製品の種類を分けて確認します。
とくに旧品の在庫、A付き市販品、医療用の供給状況は、それぞれ問い合わせ先が異なります。
まず箱・商品ページの正式名称を見る
最初に、手元の箱や購入候補のページで次の情報を確認します。
- 「ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒」か「ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒A」か
- 一般用医薬品か、医療用医薬品か
- 10包・48包など、包装の規格が何か
- 使用期限が切れていないか
- 商品写真と商品名、説明文が一致しているか
「五苓散」「ツムラ」だけの短い表示では、旧品とA付き、医療用を区別できないことがあります。
JANコードが確認できる場合は、公式の製造終了品情報に掲載された旧品のコードと照合する方法もあります。
ただし、JANコードが一致しても、使用期限や保管状態の確認は別に必要です。
販売店には「在庫」と「取り寄せ」を分けて聞く
ドラッグストアで旧品を探しているなら、店員に「Aなしの旧製品を探しているのか、A付きでもよいのか」を伝えたうえで、店頭在庫と取り寄せ可否を確認します。
製造が終わった旧品は、店頭にない場合に新たに取り寄せられるとは限りません。
旧品ではなくA付き製品を案内された場合は、箱の正式名称を見てから購入を判断してください。
医療用を探している場合は、一般用を扱う売り場ではなく、処方元や調剤薬局へ問い合わせます。
医療用の供給状況は時期や施設によって異なる可能性があるため、ネット上の古い案内を現在の在庫情報として扱わないようにしましょう。
通販の「販売中」表示をうのみにしない
通販サイトでは、製造終了した商品でも商品ページが残り、在庫表示が更新されていない場合があります。
購入を決める前に、販売者、発送元、実物のパッケージ、使用期限、返品条件を確認してください。
出品者が不明確な商品や、箱の写真がない商品、商品名と説明文の内容が食い違う商品は避けるのが無難です。
医薬品は、保管状態や使用期限が品質に関わります。
旧在庫を購入できたとしても、期限切れのものや、高温多湿・直射日光の当たる場所で保管されたものを使わないでください。
購入後も、箱に記載された保管方法を守ります。
五苓散の効能と服用上の注意
販売状況を調べている人の中には、頭痛、むくみ、吐き気、下痢などに使えるかを知りたい人もいるでしょう。
五苓散は、商品ごとに表示された効能・効果と使用上の注意に従う必要があります。
名前だけで症状に合うと決めず、症状の強さや経過も含めて判断してください。
市販用旧製品の効能にある症状
旧Aなしの一般用製品では、「のどが渇いて尿量が少ない」ことに加え、めまい、吐き気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う場合の、水様性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔が効能・効果として記載されていました。
急性胃腸炎については、しぶり腹のものには使用しないという注意があります。
しぶり腹とは、残便感があるのに何度も便意を催し、腹痛を伴う状態を指します。
下痢があるからといって、すべての症状が市販五苓散の対象になるわけではありません。
血便、高熱、強い腹痛、脱水が疑われる状態などがあるときは、市販薬で様子を見続けず、医療機関へ相談してください。
服用回数・食前の意味は製品の表示で確認
旧Aなし製品の表示では、成人(15歳以上)は1回1包を1日2回、食前に水またはお湯で服用する用法でした。
小児は年齢に応じて1回量が異なり、2歳未満は服用しないとされています。
これは旧Aなし製品の説明です。
A付き製品を購入した場合は、必ずその製品の箱や添付文書に記載された用法・用量に従ってください。
「食前」は食事のおよそ30分前、「食間」は食後2時間以上たってから次の食事までの間を指します。
1日2回服用する製品で飲み忘れても、一度に2回分を飲むのではなく、添付文書や薬剤師の案内に従ってください。
旧製品のメーカー案内では、飲み忘れ時は次の服用まで6時間程度あける旨も示されていましたが、現在使う製品の説明を優先します。
小児に服用させる場合は、保護者が対象年齢と1回量を確認し、指導・監督してください。
大人用の包を目分量で分けるなど、表示と異なる方法で調整するのは避けます。
年齢や体重、持病によって適切な判断が変わる場合は、薬剤師や医師へ確認しましょう。
服用前に相談したい人と中止の目安
旧一般用製品の注意書きでは、医師の治療を受けている人、妊娠中または妊娠していると思われる人、薬などで発疹・発赤・かゆみを起こしたことがある人は、服用前に医師、薬剤師または登録販売者へ相談するよう記載されていました。
別の薬や漢方薬を使っている場合も、成分の重複や併用の可否を確認してください。
服用後に発疹、発赤、かゆみなどが出た場合は、服用を中止し、薬の説明書を持って医療関係者に相談します。
医療用の添付情報では、過敏症のほか、肝機能検査値の異常などが副作用として記載されています。
体調に異変を感じたときは「漢方だから問題ない」と決めつけず、処方元または薬剤師に連絡してください。
旧一般用製品の説明では、急性胃腸炎や二日酔に使う場合は5〜6回、水様性下痢や暑気あたりに使う場合は5〜6日間、服用しても改善しないときに相談する目安が示されていました。
また、それ以外の症状でも、1か月程度服用して改善しない場合は中止して相談するよう記載されています。
症状が急に悪化する場合は、この期間を待たずに受診してください。
代替品を選ぶときに避けたい誤解
「ツムラの旧品がないなら、似た名前の漢方や、同じ五苓散なら何でも同じ」と考えるのは危険です。
五苓散という処方名が共通していても、メーカーや製品によって成分量、剤形、用法、対象年齢、添付文書の記載が異なることがあります。
他社の五苓散は表示を比べて選ぶ
別メーカーの市販五苓散を候補にする場合は、商品名の類似性ではなく、効能・効果、構成成分、1日量、服用回数、対象年齢、相談事項を比較します。
旧ツムラ製品の包数や価格、服用量を基準にして、他社製品を同じ量だけ飲むことはできません。
店頭では、薬剤師や登録販売者に「以前使っていた製品名」「主な症状」「年齢」「現在服用中の薬」を伝えると、表示を確認しながら相談できます。
頭痛やむくみの原因が別にある可能性もあるため、症状が繰り返す、長引く、強くなる場合は、単に同系統の商品を探し続けるのではなく受診を検討してください。
似た症状に使う別処方へ自己判断で移らない
下痢、吐き気、頭痛、むくみは、さまざまな原因で起こります。
別の漢方薬が「胃腸の症状にも使われる」「水分に関係する」と紹介されていても、五苓散と同じ薬ではありません。
処方の構成や効能が異なるため、ネット上の症状比較だけで代わりを決めないでください。
また、医療用製品と一般用製品の違いを、単に「市販薬は弱い」「処方薬は強い」とだけ理解するのも正確ではありません。
製品ごとの含有量や用法、使う人の症状を含めて判断する必要があります。
処方薬の代替や併用を考えるときは、医師・薬剤師に相談してください。
よくある質問
ツムラの五苓散は全部販売終了したのですか?
いいえ。
確認できる製造終了情報の対象は、一般用の「ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒」(Aなし)です。
A付きの一般用製品や医療用製品は別に扱われます。
ただし、それぞれの販売状況や店頭在庫は分けて確認してください。
Aなしの旧製品は今でも買えますか?
製造は2022年2月に終了しています。
店舗や通販に旧在庫が残っていれば販売される可能性はありますが、継続的に入荷する製品とは限りません。
購入できる場合も、商品名、使用期限、保管状態、販売者を確かめてください。
A付きはAなしと同じ量を飲めばよいですか?
同じとは限りません。
商品名が似ていても、製品ごとに表示された用法・用量に従います。
Aなしの説明書や以前の服用経験を、そのままA付き製品に当てはめないでください。
医療用のツムラ五苓散は薬局で買えますか?
医療用は一般用の店頭商品とは購入方法が異なります。
処方元の医療機関や調剤薬局へ、製品の取り扱いと現在の供給状況を確認してください。
市販品で代用する場合も、自己判断ではなく医師や薬剤師に相談しましょう。
五苓散を飲めば、二日酔いや頭痛に必ず効きますか?
効果を保証するものではありません。
市販品には対象となる症状や体の状態が表示されており、症状が合わない場合や改善しない場合は使用を続けず相談が必要です。
強い症状、繰り返す症状、脱水が疑われる状態などは医療機関へ相談してください。
まとめ
ツムラで製造終了が公表されているのは、一般用の「ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒」、Aなしの製品で、終了日は2022年2月です。
旧在庫が残っている可能性はありますが、新たな製造が続いているという意味ではありません。
市販用のA付き製品と医療用の「ツムラ五苓散エキス顆粒」は、Aなしの旧品とは別に確認する必要があります。
購入時は正式名称、医薬品区分、使用期限、用法・用量を見比べ、処方薬からの切り替えや他社品の選択は自己判断で行わないことが大切です。
見つからないときは、一般用なら薬剤師・登録販売者、医療用なら処方元や調剤薬局へ、製品名を具体的に伝えて相談してください。