「サクマドロップスが販売終了した」と聞いても、赤い缶と緑の缶をひとまとめにしないでください。
2023年1月20日に廃業したのは、赤い缶の「サクマ式ドロップス」を製造・販売していた佐久間製菓です。
一方、緑の缶の「サクマドロップス」は、別会社のサクマ製菓の商品として販売が続いています。
名前と見た目が似ているため、赤缶を探しているのに緑缶を見て「同じものが残っている」と思ったり、緑缶が店頭にないだけで「こちらも終売した」と判断したりしやすい点に注意が必要です。
この記事では、終売した商品の範囲、両社と商品の見分け方、味の違い、探す手順、終売品を購入するときの確認点を整理します。
なお、店頭在庫や販売店舗は時期・地域で変わるため、商品が存在することと、近くの店で買えることは分けて考えましょう。
タップできる目次
販売終了したのは赤い缶の「サクマ式ドロップス」
結論として、終売したのは佐久間製菓の「サクマ式ドロップス」です。
同社は2023年1月20日に廃業しており、赤缶の商品を通常の現行品として新たに製造・販売する会社はありません。
一方、緑缶の「サクマドロップス」はサクマ製菓が扱う別商品で、佐久間製菓の廃業によって同時に終了したわけではありません。
「サクマドロップス」という呼び方は、赤缶・緑缶のどちらかを指すことも、ドロップ菓子全般を指すこともあります。
店で探すときや在庫を問い合わせるときは、色だけでなく、缶に書かれた商品名と会社名まで確認すると取り違えを防げます。
| 商品 | 缶の目印 | 製造・販売元 | 状況の整理 |
|---|---|---|---|
| サクマ式ドロップス | 赤い缶 | 佐久間製菓 | 会社が2023年1月20日に廃業。通常の製造・販売は終了 |
| サクマドロップス | 緑の缶 | サクマ製菓 | 佐久間製菓とは別会社の商品。販売は継続 |
「サクマ式」と「サクマ」は別の商品名
赤缶の商品名は「サクマ式ドロップス」、緑缶の商品名は「サクマドロップス」です。
「式」の一文字があるかどうかは単なる表記ゆれではなく、商品を見分ける手掛かりになります。
赤缶を買い直したい人は、商品名に「式」が入っているかを確認してください。
また、会社名も似ていますが、佐久間製菓とサクマ製菓は異なる会社です。
前者が赤缶、後者が緑缶を扱ってきました。
緑缶を製造する会社が残っているからといって、赤缶のメーカーが事業を引き継いだわけではありません。
「店で見ない」と「終売」は別の状態
緑缶が近所のスーパーやコンビニで見つからない場合でも、それだけで販売終了とは判断できません。
店ごとの仕入れ、売り場の広さ、商品の入れ替え、入荷のタイミングによって、取り扱いがない・一時的に棚にないことがあります。
赤缶は製造元の廃業に伴う終売です。
緑缶は販売元の異なる商品です。
この区別をつけると、赤缶を求める人は在庫品の確認へ、緑缶を求める人は現行商品の取扱店や在庫の確認へと、次の行動を分けられます。
赤缶と緑缶を見分けるポイント
もっとも確実なのは、缶の色だけで判断せず、正面の商品名と裏面の販売者表示を確認することです。
赤・緑は分かりやすい目印ですが、コラボ商品や復刻デザインでは色や絵柄が通常品と異なる場合があります。
購入前には「サクマ式ドロップス」か「サクマドロップス」か、そしてどの会社の商品かを見ましょう。
| 確認項目 | 赤缶のサクマ式ドロップス | 緑缶のサクマドロップス |
|---|---|---|
| 商品名 | サクマ式ドロップス | サクマドロップス |
| 会社名 | 佐久間製菓 | サクマ製菓 |
| 代表的な缶の色 | 赤 | 緑 |
| 特徴的な味 | ブドウ、チョコ | スモモ、メロン |
| 現在の扱い | 廃業により通常販売終了 | 別会社の商品として販売継続 |
缶の色だけで決めない
通常の缶入り商品では、赤缶が佐久間製菓のサクマ式、緑缶がサクマ製菓のサクマドロップスを見分ける目安です。
ただし、キャラクターや作品とのコラボ缶、記念商品、復刻デザインなどは、通常品と見た目が違うことがあります。
写真だけで判断しにくいときは、商品名と製造者・販売者の表示を優先してください。
フリマアプリや中古品販売では、商品名に「サクマドロップス」とだけ書かれ、赤缶か緑缶かが分からない出品もあり得ます。
商品画像に缶の正面しかない場合は、裏面表示や賞味期限の写真を確認してから購入を検討しましょう。
検索語も「サクマ式ドロップス 赤缶」「サクマドロップス 緑缶」のように分けると、目的の商品を絞り込みやすくなります。
「火垂るの墓」の缶を探している場合
赤い缶のサクマ式ドロップスは、映画「火垂るの墓」に登場したことでよく知られています。
映画の記憶から、赤缶や節子のイラストがあるデザインを探している人もいるでしょう。
しかし、作品に登場する印象的な缶と、現在買える緑缶は同じ商品ではありません。
作品に登場したことを理由に、赤缶が現在も通常販売されていると考えるのは誤りです。
また、原作小説では単にドロップ缶として描かれており、サクマ式ドロップスの商品名が記されているわけではありません。
映画で見た缶を探す場合は、作品の小道具としての印象と、実際の商品の販売状況を分けて考える必要があります。
2社に分かれた経緯と、赤缶だけが終了した理由
サクマ式ドロップスとサクマドロップスは、無関係な会社が偶然似た名前をつけた商品ではありません。
どちらも、1908年にドロップを作り始めた佐久間惣治郎に由来する流れを持ちます。
戦時中に旧会社が廃業し、戦後に関係者が別々の会社で製造を再開したことから、現在の2社・2商品へと分かれました。
旧会社の廃業と戦後の再出発
佐久間惣治郎は、1908年にドロップの国産化に成功したとされます。
1918年には「サクマ式ドロップス」の商標を取得し、同商品は長く親しまれました。
しかし、戦時中の物資不足や工場の被害などを受け、旧・佐久間製菓は1944年に廃業します。
戦後、旧会社にゆかりのある人々がそれぞれドロップの製造を再開しました。
1948年には横倉信之助が佐久間製菓を設立し、1949年には山田隆重がサクマ製菓を設立しています。
似た社名や商品をめぐって商標の争いが起きましたが、両社は1952年に和解しました。
この和解を経て、佐久間製菓は「サクマ式ドロップス」、サクマ製菓は「サクマドロップス」を扱う形になりました。
両社は同じ歴史的な源流を持ち、ドロップの基本的な製法や共通する味もありますが、別々の会社として製造・販売を続けてきた関係です。
2023年の廃業は佐久間製菓についての発表
佐久間製菓は2022年11月に廃業予定を公表し、廃業日は2023年1月20日とされました。
廃業理由として、コロナ禍による販売減、原材料やエネルギー価格の上昇、人員確保の問題などが挙げられています。
報道では、売り上げの落ち込みや資源高も経営を圧迫したと伝えられました。
この発表の対象は佐久間製菓です。
サクマ製菓は別会社であり、当時も通常どおり製造を続けると説明していました。
そのため、「サクマ式ドロップスの廃業」から「サクマドロップスも販売終了」と結論づけることはできません。
一方で、サクマ製菓の商品がすべての店舗に常時並ぶとは限りません。
ブランドや商品が継続していることと、特定の店に在庫があることは別の情報です。
最新の取扱状況を知りたい場合は、メーカーの商品情報や販売店への問い合わせで確認してください。
味の違いと、緑缶で代わりになる範囲
2種類のドロップは、イチゴ・レモン・パイン・オレンジ・リンゴ・ハッカの6種類が共通です。
残る2種類は異なり、赤缶のサクマ式にはブドウとチョコ、緑缶のサクマにはスモモとメロンが入っていました。
したがって、味の構成が完全に同じではなく、赤缶の味をそのまま再現する商品として緑缶を扱うことはできません。
| 味の区分 | サクマ式ドロップス(赤缶) | サクマドロップス(緑缶) |
|---|---|---|
| 共通する6種類 | イチゴ、レモン、パイン、オレンジ、リンゴ、ハッカ | イチゴ、レモン、パイン、オレンジ、リンゴ、ハッカ |
| 商品ごとに異なる味 | ブドウ、チョコ | スモモ、メロン |
共通の味でも、まったく同じとは限らない
同じ名前の味が含まれていても、別会社の商品である以上、味や香り、色合いまで同一とは限りません。
製法や配合の細部が完全に同じと確認できる資料はなく、食べたときの印象を一方の商品の再現性の根拠にはできません。
また、缶の中身は製造工程上、毎回すべての味が入るとは限らないとされています。
8種類入りの商品でも、ひと缶を開けたときに好きな味が見当たらないことがあります。
特定の味だけを確実に食べたい人にとっては、詰め合わせの缶という商品特性そのものが注意点です。
緑缶を赤缶の代わりとして選ぶ場合は、共通する6種類を楽しむ目的なら候補になります。
一方、赤缶に入っていたブドウやチョコを求めているなら、緑缶では置き換えられません。
缶の懐かしさや映画に登場したデザインを含めて探している場合も、味だけで代替できるかを分けて考えましょう。
内容量や限定デザインは商品ごとに確認
過去に販売された通常缶やコラボ品では、内容量や缶の大きさ、デザインが異なる商品が確認されています。
緑缶を探す際に、商品写真だけで内容量まで判断するのは避け、購入ページや実物の表示を確認してください。
特にキャラクター缶は、通常デザインの商品と同じ内容量・価格・販売期間とは限りません。
赤缶の旧商品についても、過去の標準仕様を現在の出品物にそのまま当てはめないようにしましょう。
復刻版や限定品、発売時期の異なる商品があり得ます。
商品名・内容量・賞味期限・缶の状態を個別に見て、何を買うのかを確かめることが大切です。
緑缶を探すときの確認手順
緑缶のサクマドロップスを探すなら、「販売終了かどうか」を店頭の一度の確認だけで決めず、商品情報と在庫情報を順に調べます。
メーカーが商品を扱っていても、店舗の棚にないことはあるため、商品自体の継続と店舗在庫を分けて確認するのが効率的です。
商品名と会社名をそろえて探す
まず、探しているものが緑缶の「サクマドロップス」なのか、赤缶の「サクマ式ドロップス」なのかを決めます。
緑缶なら、商品名に「サクマドロップス」、販売元に「サクマ製菓」とあるかを確認します。
検索結果に赤缶の終売記事が出ても、緑缶の販売状況を示す情報とは限りません。
商品名が確認できたら、メーカーの公式商品情報で掲載の有無を調べます。
商品ページが見つからない場合は、サイト内検索の言葉を変えたり、会社の問い合わせ窓口に現行品かどうかを確認したりします。
ページの表示が古い可能性もあるため、掲載されているだけで近隣店舗の在庫まで保証されるわけではありません。
店頭では菓子売り場だけに限定しない
店舗では、キャンディー売り場や駄菓子の棚を確認します。
缶入り商品は通常の袋入りキャンディーと違う場所に陳列されることもあるため、見当たらなければ店員に商品名を伝えて在庫や取扱いを尋ねましょう。
色だけを伝えるより、「サクマ製菓の緑缶のサクマドロップス」と伝えるほうが誤解されにくくなります。
店頭で見つからないときは、次の順で確認すると、無駄な買い回りを減らせます。
- 商品名と会社名を確かめ、赤缶と緑缶を取り違えていないか確認する。
- メーカーの商品情報で、商品が現在扱われているか確認する。
- 行く予定の店舗に電話し、在庫だけでなく取扱いの有無も尋ねる。
- 通販を利用する場合は、販売者、商品名、内容量、賞味期限、送料を確認する。
「在庫なし」と「取扱いなし」も区別が必要です。
前者はその時点で売り切れている可能性がありますが、後者はその店が通常仕入れていないという意味です。
次回入荷を聞くなら、店頭で一度欠品していたという情報だけでなく、店舗が定番として扱っているかを確認すると判断しやすくなります。
通販では商品名と販売者を照合
通販検索では、終売した赤缶の在庫や中古品と、緑缶の現行商品が同じ検索結果に混ざる場合があります。
販売ページのタイトルだけでなく、掲載写真の正面・裏面、販売者名、商品説明を照合してください。
サクマ製菓の商品を探しているのに、佐久間製菓の旧商品や別のドロップ缶を注文してしまうのは、よくある取り違えです。
在庫状況は販売店ごとに異なり、ページが残っていても売り切れ、販売終了、取り寄せ不可となっている場合があります。
注文ボタンが表示されているかだけでなく、発送予定や在庫表示を確認し、商品ページの更新時期が分かる場合はあわせて見ましょう。
入荷予定が確約されていない商品を、予約できたものとして扱わないことも重要です。
赤缶の在庫品を買う場合の注意点
赤缶のサクマ式ドロップスは、佐久間製菓の廃業後に通常の製造・販売が終了しています。
現在見つかるものがあるとすれば、過去に製造・流通した在庫やコレクター向けの品として扱われている可能性があります。
以前と同じようにスーパーで新しい商品が補充される前提で探すのではなく、出品物の状態を慎重に確認してください。
食べる目的なら賞味期限と保存状態を確認
缶が未開封に見えても、製造時期や保存環境は出品写真だけでは分からないことがあります。
食べる目的で購入する場合は、賞味期限の表示が読める写真を求め、期限を過ぎていないか、缶に強いへこみ・さび・膨らみ・開封跡がないかを確認しましょう。
期限表示が確認できない、保存状況の説明がない、商品状態の質問に答えてもらえない場合は、購入を急がないほうが安全です。
期限内であっても、開封後の状態や保管環境をこちらで確認できるとは限りません。
食用ではなく記念品として求めているのか、実際に食べるのかを先に決めると、状態の判断基準が変わります。
食べる目的なら、見た目の希少性よりも、食品としての表示と状態を優先してください。
高額な出品は「希少性」と「正規販売」を混同しない
廃業後の赤缶は、思い出の品やコレクションとして出品されることがあります。
しかし、出品価格が高いことは、メーカーが現在販売していることや、価格に見合う価値が公的に保証されていることを意味しません。
定価販売の現行商品と、個人出品の在庫品を同じ条件で比べないようにしましょう。
購入前には、缶のデザインだけでなく、商品名、販売者、内容量、賞味期限、未開封かどうかを確認します。
写真が使い回しに見える、実物の状態が分からない、説明と画像の缶が一致しない場合は、追加の画像を求めるか購入を見送る判断も必要です。
希少品を急いで買う心理につけ込む出品もあり得るため、価格だけでなく販売者の評価や取引条件も確認してください。
緑缶を赤缶の代用品として買う前に
「赤缶が買えないなら緑缶を買う」という選び方は、共通するドロップの味を楽しみたい人には現実的です。
ただし、赤缶のブドウ・チョコの味、赤い缶の意匠、映画に登場した商品そのものを求めている場合は、緑缶では目的を満たせません。
代替品として購入する前に、何を再現したいのかを分けて考えると、買った後の違和感を減らせます。
よくある質問
赤缶と緑缶の区別、現在の販売状況、味の違いについて、迷いやすい点をまとめます。
サクマドロップスは全部販売終了したのですか?
いいえ。
販売終了したのは、佐久間製菓の赤い缶「サクマ式ドロップス」です。
緑の缶の「サクマドロップス」は別会社のサクマ製菓の商品で、赤缶の廃業と同時に終了したものではありません。
店で見つからない場合は、商品名やメーカーの商品情報と、店舗の在庫を分けて確認してください。
2023年1月20日は製造終了日ですか?
この日は佐久間製菓の廃業日として公表された日です。
したがって、赤缶のメーカーが事業を終えた日として確認できます。
ただし、個々の店に残っていた在庫がその日にすべてなくなったという意味ではありません。
廃業後に見つかる赤缶は、過去の流通在庫や中古品である可能性を考え、販売者と商品の状態を確認しましょう。
緑缶は赤缶と同じ味ですか?
共通する味はイチゴ、レモン、パイン、オレンジ、リンゴ、ハッカの6種類です。
一方、赤缶にあったブドウとチョコは緑缶ではなく、緑缶にはスモモとメロンが入っていました。
また、同じ味名でも別会社の商品なので、風味まで完全に同一とは限りません。
緑缶が近所の店にないのは終売だからですか?
店頭にないだけでは終売と判断できません。
店舗が扱っていない、入荷前、売り切れ、陳列場所が違うなどの可能性があります。
メーカーの商品情報で商品自体の扱いを確認し、店舗には商品名とサクマ製菓の商品であることを伝えて、取扱いと在庫を別々に尋ねてください。
赤缶は再発売される可能性がありますか?
提供された情報から、赤缶のサクマ式ドロップスが再発売されると確認できる発表はありません。
サクマ製菓が「サクマ式」と付く商品を今後出すことも考えにくいとの説明が報じられています。
再発売の噂や個人出品を見かけた場合は、メーカーの公式発表で確認し、販売元が分からない商品を正規品と決めつけないようにしましょう。
まとめ
販売終了したのは、佐久間製菓が製造・販売していた赤い缶の「サクマ式ドロップス」です。
同社は2023年1月20日に廃業しました。
緑の缶の「サクマドロップス」はサクマ製菓の別商品であり、赤缶の廃業と一緒に終了したわけではありません。
2商品は共通する味が6種類ありますが、赤缶にはブドウとチョコ、緑缶にはスモモとメロンが入るなど違いがあります。
赤缶を探す場合は旧在庫の状態や賞味期限、販売者を確認し、緑缶を探す場合はメーカーの商品情報と店舗在庫を分けて調べましょう。
商品名の「式」と会社名まで確かめれば、販売終了と店頭での品切れを取り違えにくくなります。